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三五 イエズスは弟子を呼び集められた
イエズスさまが荒れ野からお帰りになったときも、洗者ヨハネは、ヨルダン川のほとりで人々に改心をすすめ、洗礼を授けていました。ある日、イエズスさまがそのそばをお通りになると、ヨハネは自分の二人の弟子に、「見なさい、神の子羊を」と言ってさし示しました。二人の弟子はすぐにイエズスさまを追いかけました。するとイエズスさまはふりかえって、「あなたがたは何を願っているのか」と親切におたずねになりました。そこでその弟子が「あなたはどこに住んでいらっしゃいますか」とたずねると、「ついてきてごらん」とやさしくお答えになりました。二人はイエズスさまのあとをついてその家に行き、その日一日おそばにいて、いろいろみ教えを聞きました。
この二人の弟子は、アンドレアとヨハネでした。アンドレアにはシモンという兄がありました。アンドレアは、自分がきょうあった出来事を、兄のシモンにも聞かせたいと思ってしばらく探しました。そしてシモンを見つけて、「私たちは、きょう、救い主を見た」と言って、イエズスさまの所へつれて行きました。イエズスさまは、シモンにペトロという名をおつけになり、アンドレアとヨハネとペトロの三人を、ご自分の弟子になさいました。そしてそのあと、だんだんほかの弟子たちも呼び集められました。